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夢を大きな転換点にした人びとは大勢います。 特に芸術家の中のシュールレアリスム(超現実主義)運動を掲げた画家たちは、フロイトやユングから大きな影響を受けました。 これらの人びとは現実の世界を描くのではなく、夢の世界を描き、観る人の目を奪いました。スペインのゴヤはその代表的画家でしょう。 また象徴詩と呼ばれる中にも、この夢による象徴化を巧みに扱ったものがあります。 このように文芸活動の中で夢を活用して、成功を手にした人びとは多いのです。 この方法は、私たちが仕事や人生に行き詰ったときに、起きている間には湧かなかった解決法が、夢の中で見つかることはよくある話です。 あの聖徳太子でさえ、経書執筆中に疑問が生じて持仏堂にこもったとき、夢うつつの中に疑義を解くカギを見つけたということで、現在奈良県の法隆寺八角堂を「夢殿」と称しています。 積極的に夢を見ようとする努力は、思いがけないよろこびをもたらす可能性が高いのです。 いまでも1月1日(または2日)の夜見る夢を「初夢」といって、たいそう尊びますが、時代によっては、大晦日、元日の朝の夢を吉としていたこともあります。 特に「一富士、二鷹、三茄子」の三つの夢を吉としましたが、これは徳川家が栄えたことから、その生国の駿河の国(いまの静岡県)の名物を見ると家が栄える、という考えからきていると思われます。 夢判断には直接連想と間接連想があります。 「歯が欠ける夢」を見ると身内の人が死ぬ、といわれることがありますが、これは「欠ける」というところから直接連想です。 あるいは「火事の夢」を見ると縁起が良いといわれるのは、すべてが燃えつくされた後、新しい何かが創造されるという間接連想が働いたのです。 この二つの連想法を知っておけば、自分なりに「都合よく」こじつけることができ、縁起を担ぐことができるのです。
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